サロン美足について 足と靴のコラム

外反母趾対応パンプス

2017/10/12

靴作りの道のり

2話目/5話
体調が落ち着いたころ「足に合う靴がない」という長い間疑問に思っていたことを調べてみようと思いました。

実は、現在のトータルフットケアが完成する前、一番先にチャレンジしたのは外反母趾用の靴を作ったことです。今考えれば非常に無謀な挑戦でした!美足シューズというサンダルで、構想から納品まで丸2年かかり、今でもサロンで販売しています。

美足シューズグレーメタル|サロン美足

作りたいと思い立ったのはよいものの、はじめは靴屋の知り合いもなく作る知識もゼロ。まずは札幌市内の電話帳に載っていた靴販売の会社へ電話をして聞いてみることにしました。作るためには最低のロット(注文数)が3000足、少なくとも1000足の発注が無ければ作れない、さらにほかにも木型代、デザイン料など付帯費用が色々とかかるとのこと。今は外国産ほぼ100%。半年以上前から企画交渉して作るのですという事を教えて頂きました。

当然のことながら、ものを作ろうと思うと、材料、部品、人件費、輸送費・・・と費用がかかり、さらに在庫する倉庫代や保管コストもかかり、利益を考えると製作数はある程度なくてはいけない。「靴は大変だよ、儲からないよ」と言われ、販売店さんの言葉に納得したのでした。

でもあきらめ切れない!それならと個人のお店で靴を作っている所を探しました。札幌で探せたのは2件のみ。高齢者と障害者の方に靴を作っているところです。そのうち1件は、2階でお母さんが占いをしていて、靴の話を聞きに行ったのに、なぜかそこで占ってもらうことになって2時間も身の上話をしたという笑い話もありました。

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個人店も難しいと分かったのですが諦めきれず、今度は北海道外で作ってくれる会社はないのかと探すことにしました。全国の靴製造をしている会社に手当たり次第WEB検索や電話帳で調べて電話をしました。

そしてある東京の会社へ連絡したところ、その社長さんから日本で数本の指に入ると言われている靴づくりの達人「矢口昇さん」を紹介して頂きました。矢口さんは靴づくり50年余年のまさに「匠」と呼ばれる方です。日本でも数少ない高いヒールでも安定した木型を作れる職人さんです。

今、東京の大手町にある「パンプスメソット研究所」のアドバイザーとして重要な存在の方と聞きております。このような素晴らしい方とお会いできただけでも、マニアックに電話しまくって良かったです。見ず知らずの私を紹介してくださった社長様にもとても感謝しております。しかし残念ながら矢口さんは非常にお忙しい方でしたので、自分用の靴を1足作って頂くだけとなりました。

そしてさらに靴を作ってくれる会社を探しました。

日本の靴づくりは浅草と神戸が有名。まずは、浅草にある従業員40名ほどの中堅メーカーさんへ訪問しました。これまた、私のようなド素人に対して3名もの営業の方が対応くださり、業界のことをいろいろ教えて下さいました。

こちらのメーカーでも製作はほぼ100%海外とのことです。そして新しいタイプの靴をスポーツトレーナーの方と共同で作る予定で、足の荷重についていろいろと研究しているというお話をしてくださいました。やはり数千足のロットがないと製作できないとのことで、残念ながらお願いするには至りませんでした。しかし後日革のサンプルまで送って下さり、大変親切な会社の方たちでした。

そしてこの記事を書きながら確認したところ、お会いした翌年に会社が倒産していたことを知りました。やはり靴業界はとても厳しいようです。

 

3話目-足にやさしい靴を探してへ

1話目 私の足ー子供時代からへ戻る

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